1988年の流行や出来事、音楽などを紹介

1988年に開通した瀬戸大橋は、岡山県と香川県を結ぶ世界最長の道路・鉄道併用橋。全長は約13.1kmに及び、本州と四国を直接結ぶ重要な交通路となった。上部が高速道路、下部が鉄道という構造で、物流や観光の発展に大きく貢献した。

※画像はAI生成したものです。

ドラゴンクエストシリーズの第3作目、「ロト三部作」の完結編として知られている。堀井雄二の脚本・ゲームデザイン、鳥山明のキャラクターデザイン、すぎやまこういちのヒロイックな音楽などにより爆発的な人気を博し、発売日には量販店の前に数キロメートルの行列ができるという現象が起きた。さらに、「小中学生が風邪で欠席」等が増え「子どもがテレビゲームを買うために、学校をずる休みしている」という現象は極めて重く受け止められた。警察庁では、エニックスに対して「予約券を発行して児童、生徒が学校を休まないでも買えるようにする」ことを文書で依頼し、予約券は日曜日や学校が終わった時間に配るよう小売店側に協力を求めた。さらに、文部省（当時）でも各都道府県の教育委員会に通達を出すなどの社会現象を巻き起こした。

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1988年のドライ戦争は、アサヒスーパードライの大ヒットを契機に、日本のビール各社が相次いで「ドライビール」を投入して、 「アサヒスーパードライ」（アサヒ） ・「キリンドライ」（キリン） ・「サッポロドライ」（サッポロ） ・「サントリードライ」（サントリー）などが競争を激化させた現象である。軽快でキレのある味が若者を中心に支持され、ビール業界の勢力図が変わるきっかけとなった。
なお、「ドライビール」と呼ばれるジャンルのビールは存在はしない。流行した言葉ではあるが造語である。この競争は市場拡大をもたらし、商品の多様化にもつながった。

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1988年にデビューした光GENJIは、ローラースケートを駆使した斬新なパフォーマンスとアイドル性で一世を風靡した7人組男性グループ。デビュー曲「STAR LIGHT」から大ヒットを連発し、「パラダイス銀河」で日本レコード大賞も受賞。1988年には「パラダイス銀河」「ガラスの十代」「Diamondハリケーン」「剣の舞」の4曲が年間シングル売上ベスト10入りし、社会現象となるほどの人気を誇った。ジャニーズ黄金期を築いた代表的存在である。

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「ラストエンペラー」は、清朝最後の皇帝溥儀の生涯を描いた作品で、壮大なスケールと美しい映像が、多くの観客を魅了し、ジョン・ローン、ピーター・オトゥールといった名優たちの出演や、坂本龍一の音楽も、映画の魅力を高めた。
1988年はアカデミー賞で作品賞を受賞し、その栄光が日本での人気に貢献し、公開された1988年には、日本でも多くの人が映画館に足を運んだ。
映画のロケ地として知られる故宮博物院も、観光客に人気を集めるスポットとなった。

『尋ね人の時間』（新井満）は、1988年芥川賞を受賞した作品で、人が抱える「喪失」と「再生」を中心テーマに据えた短編小説集である。
タイトルの「尋ね人」は、行方不明の誰かを探す意味だけでなく、「かつての自分」や「心の中の大切な人」との再会を象徴している。
各編では、亡き家族や旧友、人生の岐路で離れてしまった人々との“再会”が描かれ、現実と幻想、過去と現在が交錯する中で、登場人物たちは心の癒しや希望を見出してく。